この記事では音楽を聴きながら寝るだけで睡眠の質が劇的に変わる!音楽のヒーリング効果について解説しています.
このような悩みにお答えします.
音楽を聴きながら寝ることによって次のメリットが得られます。
- 普段より質の良い睡眠がとれるようになる
- 安心して眠れるようになる
- 睡眠の質が高まることで朝気持ちよく起きられる.
音楽を聴きながら寝た方が安心して眠れる!なんだか落ち着く!という経験がある人はいませんか?それは音楽がもたらすヒーリング効果が影響している可能性があります。音楽には人をリラックスさせてくれる効果があると実証されています。
音楽がわたしたちをリラックスさせてくれる原理と、どんな音楽を聴けばより安心して眠りにつくことができるのか?について詳しく説明していきますね。
もくじ
1. 音楽を聴きながら寝るだけで睡眠の質が劇的に変わる!
人がリラックスしている状態のときの脳波を測定してみると「α波」という波形がたくさん現れていることが分かっています.
そこで眠る前に心地の良い音楽を聴くことで,このα波を脳内に促す効果があった!と研究でわかったんです.
また,実験で「寝る前にゆっくりとしてテンポのクラッシクを聴いてから眠ったグループ」と「オーディオブック聴くグループ」「寝る前に何も聴かずに眠ったグループ」に分けて脳波を測定してみました.するとクラッシクを聴いてから眠ったグループの方が,他の2つのグループに比べて眠りはじめの90分の深いノンレム睡眠の質が向上したという結果がわかったんです.
これらの実験から音楽にはヒーリング効果があるということが分かったんですね.
2. どんな音楽を聴きながら寝ればいいの?
睡眠の質を高めてくれる音楽は以下のようなものがあります.
①テンポがゆっくりしていて単調なもの
人間の脳は単調なものを嫌います.学校の授業がつまらなくて途中ウトウトしてしまった,なんて経験がある人がいるのでは?
単調なものに対して脳はつまらない!と察知して眠気を感じるようになっています.これをモノトナス効果と言います.テンポがゆっくりしていて単調な音楽を聴くことで脳が退屈して眠気を感じるという仕組みなんですね.
②オルゴールやクラシック
眠気をうながすような音楽集のCDなどにはオルゴールやクラシックが多く採用されています.キレイな音で落ち着いているから眠るときにはピッタリなんでしょうね.
たしかに,赤ちゃんにオルゴールを聴かせると泣き止んでぐっすり眠ってしまうようなシーンをよく見かけたことがあります.病院の待合室なんかも心を落ち着かせるためにオルゴールをBGMに使用しているところがありますよね.
③雨の音や川のせせらぎなどの自然音
雨の音や川のせせらぎ,波の音には「1/ f揺らぎ」と呼ばれる人を落ち着かせる揺らぎがあります.1/ f揺らぎは生まれたときから人間の脳波に組み込まれているらしく,その同じ揺らぎを感じると人は心地よく感じることができるんです.
ちなみに1/ f揺らぎは波の音だけなく
- ゆりかごの揺れ
- 電車の揺れ
- 炎の揺れ
- 小鳥のさえずり
といった身近なものもあるようです。
④歌詞の入っていない音楽
ゆっくりとしたテンポの曲でも歌詞が入っている曲はなるべく避けるようにしましょう.
理由は脳が勝手に歌詞を読み取って理解しようとするので脳の言語中枢が休まらないからです。音楽を聴いてリラックスしよう!と思っているのに脳がリラックスできなくなるので、JPOPなどの歌詞のある音楽は避けるようにお願いします。
言語の分からない歌詞入りの音楽も避ける方が賢明です.声には無意識に感情を働かせてしまう可能性があるからです.
3. 寝るときに音楽を聴くときの注意点ってあるの?
4つあります。
①音楽(BGM)の音量は小さめに
脳をリラックス状態にもっていくためには,小さな音量で音楽を聴くことが大切です.音が大きくなればなるほどヒーリング効果も上がる!というわけではありませんので注意してくださいね.
目安としては、外から雨音が聞こえるくらいの音量に調節しましょう。
②テンポがゆっくりでも好きな音楽は避けよう
好きな音楽を聴くとドーパミンがたくさん分泌されてしまうので,寝る前には聴かないことをおすすめします.
逆に,なにか作業をするときの直前に好きな音楽を聴くことによってドーパミンの分泌を促して集中力を高めることができます.
③タイマーを30分くらいに設定して音楽を聴く
リラックスして眠りにつけたのにも関わらず、一晩中ずっと耳から音楽が入ってくるのは逆に睡眠の妨げになってしまいます。できれば15分~30分くらいにタイマーを設定していただいてから音楽を聴くようにおすすめします。
音楽はあくまでもヒーリング効果,睡眠導入の手助けをするためのものです。眠ってしまってもなお音楽が鳴り続けるのは脳にとって悪影響が出てしまいます。リピートはオフにしてくださいね.
④ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴かないこと
スリープタイマーなどで確実に音楽を止められるのであれば問題ありません。
ですが仮に音楽を止められなかった場合、ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴いていたとすると睡眠障害などを招くおそれがあります。
家族がいるからどうしてもヘッドホンしないと、、という方は必ずスリープタイマーで時間を設定してから音楽を聴くようにしてくださいね。
4. 音楽を聴くときのおすすめの環境は?
音楽を聴きながら眠るときのおすすめの環境を紹介します.
①照明はほんのりと月明かり程度に
明々とした光には脳を覚醒してしまうブルーライトが含まれている場合が多いので,照明は小さめにしてから音楽を聴くようにしましょう.電気を全部消しても構いません.
②スマホはなるべく手の届かないところへ
スマホから音楽を聴くにしても,スマホはなるべく手の届かないところに置いておくことが望ましいです.なぜならスマホが近くにあるとついつい触ってしまう可能性があるからです.
音楽を聴きながらでもSNSなどに触れることができるので,そこでブルーライトの光を浴びてしまっては元も子もありません.
音楽の停止はタイマーにまかせて,スマホはなるべく手の届かないところに置くようにしましょうね.
5. 寝る前のおすすめの音楽って具体的になにかある?
こちらの記事にまとめています→眠れない夜はこの音楽を聴け!すぐに快眠できる10個のおすすめ音楽を紹介。
全てYoutubeの動画なのでもちろん無料です。わたしがいつも聴いているおすすめの音楽を厳選しています。
6. 睡眠前に音楽を聴くことを習慣にするとさらに効果が上がる
音楽を聴くことを「睡眠前のルーティン」にすることによって、さらにスッと眠りに入れるようになります。野球のイチロー選手なんかも打席に立って、心を落ち着かせていつも通りの結果を出せるように、打つ前に決まったルーティンをしているそうです。
習慣化してそれをルーティンにすることで、脳が徐々にそれを刻み込むようになるんです。刻み込むことによってさらに早く効果を得ることができるというわけなんですね。
7. 音楽の寝るとき以外の作業への効果は?
頭を使わない単純な作業、たとえば文字を写すだったり運動するときなどに音楽は効果的です。頭を使わない作業というのは単調で退屈なので、音楽を聴くことでリラックス&脳が退屈しにくくなります。
逆に頭を使うような作業、たとえば新しいものを覚えるとき、暗記するとき、本を読むときなどに音楽を聴くことは控えるようにしてください。歌詞のある音楽なんかは特に、言語中枢が刺激されるので集中力が散漫になってしまいます。
なにかを暗記したい、覚えたいというときには音楽を聴くのではなく音読をして自分の声を聴く方が効果的ですよ。
8. 音楽を聴きながら寝よう
寝る前に音楽を聴くだけで睡眠の質が劇的に変わることが分かりましたね。
睡眠の質が大きく変わることで、朝の寝起きのスッキリ具合も格段に違ってきます。また午後の覚醒度も違うので仕事により集中できるようになり、パフォーマンスが底上げされることでしょう。
コメントを残す