この記事では、寝言で暴言を吐きはじめた原因とその対策について徹底解説しています。
こんな人向けの記事です
- 寝言で暴言を吐く原因ってなに?
- 寝言の暴言ってなにかの病気とか心配だな
- 寝言の暴言はどうすれば対策できるの?
寝言で暴言を吐く人は、暴言を吐きたくて吐いてるわけではないので「ちょっと寝言で暴言多いわよ!」と責めるわけにもいきませんよね。
しかし毎晩暴言を聞いているこっちとしては、たまったものではありません。困った問題ですよね。
今回の記事ではそんなお悩みの方に、寝言で暴言を吐く人の原因と6つの対策を紹介します。
この6つの対策の中から1つ2つを今晩から実践していただくだけで、徐々に寝言で暴言を吐くことが減っていきます。隣で寝ている人も安心してぐっすり眠れることでしょう。
それではまず寝言で暴言を吐きはじめた原因を解説します。
もくじ
1. 寝言で暴言を吐きはじめた原因って?
寝言で暴言や怒っている人のたちの原因を3つ紹介します。
①日常生活でストレスを過度に抱えている
子供でも大人でも,寝言で暴言を吐く原因で共通することは「ストレス」です.
寝言で暴言やうなり声、叫び声を上げている原因のほとんどがストレスによるものです。7~8割がストレスによるものだと言ってもいいでしょう。
仕事場での人間関係、子育て、お金の問題、将来の不安。などストレスの原因は考えればいくつでも挙げることができます。このストレスが夜寝ている間に悪夢となって暴言やうなり声を上げる原因になっているんです。
ちなみに、寝言を言っているときは「レム睡眠」のときが大半を占めており、レム睡眠のときには脳は活動していますが筋肉は休んでいるので口から声を出すときに言葉にならないような怒鳴り声のケースが多いことが分かっています。
逆にはっきりとした大きな怒鳴り声、暴言の場合は相当なストレスを抱えている可能性が高いので注意が必要です。(後半で寝言の暴言を減らすストレス対策を紹介していますのでご安心を)
②睡眠障害の可能性も
毎晩のように続けて暴言、叫び声を上げている人は、もしかするととある睡眠障害である可能性も考えられます。歳を重ねて大人や高齢になればなるほど,睡眠障害の可能性が大きくなっていきます.
レム睡眠行動障害
レム睡眠行動障害というのは、寝言が悪化しすぎると近くで寝ている人へ危害を加えてしまうという恐ろしい障害です。このレム睡眠行動障害は50代の男性が多く発症しやすい障害と言われています。
悪夢で起こっている出来事に対して、頭の中では解決できずに身体を動かすことでなんとか解決しようとしているんですね。
海外ではこのレム睡眠行動障害の男性が、強盗に家族を殺される悪夢をみて、銃を乱射して父親、兄を射殺してしまった。という悲惨な事例もあるほどです。
夜驚症(睡眠時驚愕症)
夜驚症というのは、子どもに発症するケースが多くあり、深いノンレム睡眠に入る直後に悪夢を見て恐怖で目を覚まし、興奮状態のまま叫び声や暴言、暴力をふるうといった症状です。
しっかりと目を覚ましているのにもかかわらず、夢と現実との判断がついていないため周りの人に危害を加えてしまうのです。
海外では成人している夜驚症の人が、猛獣が子どもに襲い掛かる夢をみて、子どもを守ろうとして抱き上げて壁に投げつけてしまい子どもが死亡したという事例もあります。
ナルコレプシー
ナルコレプシーとは過眠症の1種で、日中の活動中に短時間の睡眠を何度も繰り返してしまうという病気です。症状が現れるのは10代~20代であることが分かっています。
ナルコレプシーの患者には睡眠麻痺と呼ばれる金縛りにあう人が多いことも分かっています。脳は起きているにもかかわらず、筋肉が弛緩して動かないために金縛りという現象が起きるんですね。
ナルコレプシーの患者の寝言には感情的なものが多く、暴言を吐く原因にもなったりします。2000人に1人の割合でナルコレプシーの患者が世界に存在するようです。
カタプレキシー
カタプレキシーとはナルコレプシーで現れる症状の一種です。簡単に説明すると、金縛りが日常生活の中で突然起きてしまうという障害です。
感情を動かすようなこと、たとえば感動したり驚いたり嬉しかったりすると突然金縛りのような感覚になりその場で倒れてしまうとのことです。
寝言の暴言には直接関係しませんが、こういう障害もあるということを知っておきましょう。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り寝ている間に呼吸が10秒から~20秒ほど止まってしまう障害のことです。
これは寝言の暴言とは関係がほとんどありませんが、とにかくいびきが大きくなるケースが多いのです。気道が塞がれているため、呼吸が出入りするときに空気がこすれていびきが発生するんですね。
寝言は暴言ではなくはっきりとしないもごもごとした寝言、うなり声のようなものが大半です。いびきが激しい、多くなってきたときには睡眠時無呼吸症候群を疑ってみるのもよいでしょう。
③うつ病・認知症の可能性も考えられる
高齢の方で、寝言で暴言や叫び声、悲鳴などが毎晩繰り返されてるようであればうつ病・認知症の可能性があります。
寝ている間に、脳が休んでいる状態にも関わらず寝言を言ってしまうということは「休めているはずの脳が完全には休めていない、脳の機能が正常に働いていない」ということになります。
寝言で叫んでいる人は、アルツハイマー病と似ている「レビー小体型認知症やうつ病」といった病気の前兆である可能性も大いに考えられます→寝言で叫ぶ人はうつ病・認知症の可能性がある
2. 寝言で暴言を吐きはじめた人への6つ対策
次に寝言で暴言を吐きはじめた人へ6つの対策をご紹介します。6つ対策はほとんど日常のストレスを和らげるように工夫したものです。
①不安や悩み事を紙に書き出し、引き出しへしまう
これは筆記開示(Expressive writing)と呼ばれ、「自分が体験したネガティブな経験を、感情や思考を包み隠さず書き記す」ことで不安や悩み事などのネガティブな感情を減らすことができる方法です。
心にたまったストレスを紙に吐き出すことで気持ちがスッと楽になることが海外の多数の論文で実際に証明されています。書いた紙は引き出しの中にしまって「おわり!」と声に出して言うとことで、さらに気持ちが軽くなった感じがすることでしょう.
余談ですが、わたしは毎晩PCのWordアプリで筆記開示をしています。「将来、病気とか心配だな・・・」「人間関係うまくいってないな・・・」などほんとに思いついた悩みや心配事を書きまくってます。すると夜はスッと余計な考え後はせず眠ることができるようになりました。
②5分でもいいから瞑想を日常にとり入れてみる
瞑想を5分でもいいので日常にとり入れることで、自制心や感情のコントロールをうまくできるようになるということが最近の瞑想の研究で分かるようになりました。
「え、瞑想?なんか難しそうだな・・・」と思われるかもしれませんが、今では本や動画、スマホのアプリで簡単に瞑想を実践できるようになってきました。私の記事でも瞑想初心者の方に向けてやり方を書いています→自分の感情を思いのままに。瞑想初心者の方へ、簡単にできる瞑想方法をご紹介
瞑想というとなんだか宗教くさい感じがしますが、騙されたと思ってはじめてみると案外、気持ちが軽くなるようになって瞑想の偉大さを感じることができるようになりますよ。わたしは寝る前に毎晩15分のサマタ瞑想という瞑想を取り入れています。
③「ストレス=自分を成長させる」にイメージを変える
「ストレス=体に悪い」というイメージをお持ちの方がほとんどではないでしょうか?実はストレスというのは人間の生活を豊かにするためにはなくてはならないものなんです。もちろん悪いストレスも存在しますが、同時に良いストレスも存在するんです。
この世からストレスがなくなれば人生は味気ないものになってしまいます。ストレスは人生のスパイスとよく耳にしますが、まさにそうです。人はストレスを感じることで人に優しくなれなたり、自分を成長させたり、他人を思いやれるようになったり、いろんな効果を発揮してくれます。
このストレスに対するイメージを変えることは「ストレス・マインドセット」と呼ばれています。ストレスのイメージを変えるだけでも気持ちが軽くなって、睡眠の質も向上しますよ。
④寝る前にリラックスできる音楽を聴く
音楽には脳をリラックスさせるヒーリング効果があります。脳内にたくさんのα波を促すことによって心地の良い睡眠をとることができるようになります。心地よく眠り入ることができたのならストレスを多少緩和でき、夜中に寝言で暴言を吐くことがなくなるかもしれません。
すぐに快眠できるおすすめ音楽を10個紹介していますので参考にしたい方は→眠れない夜はこの音楽を聴け!すぐに快眠できる10個のおすすめ音楽をご紹介
⑤日中に適度な運動を取り入れる
ストレスが溜まる原因は、デスクワークばかりなどで身体全体を動かせていないからかもしれません。
仕事をしている人であれば、昼休みに15分だけでもいいのでウォーキングをしてみたりすると夜の眠気の感じ方が大きく変わってきます。眠気を強く感じるということは、質の良い睡眠がとれるサインでもあります。
質のよい睡眠がとれることで、朝スッキリと目覚めることができます。日中の覚醒度、集中力も大きく変わるので仕事や人間関係を円滑に進めることができるようになるので、根本的なストレスの解決につながるでしょう。
わたくし筆者は、お昼休みに必ず席から立って外に出て15分のウォーキングをするようにしています。太陽の光からのブルーライトも浴びることで覚醒度が上がり、一石二鳥です。また座るよりも立っている方が腰や足にも良いのでウォーキングする習慣を身に着けるようにしましょう。
⑥ストレス対策の本を読んでみる
ストレス対策でベストというものは残念ながら存在しません。
あなたができそうなストレス対策をやってみるのが1番効率的なストレス対処法になります。
わたしが紹介したストレス対策の他にも、なんと100種類ものストレス対策法を紹介した本があります。100種類もあればあなたにピッタリのストレス解消法がみつかるはずです。
3. 叔母が寝言で暴言を吐いている話
ここで少し,わたしの祖母が毎晩寝言で暴言を吐いている話をさせてください.
わたしは母と祖母(78歳)と一緒に3人暮らしで生活しています.
母は別室で寝ていますが,わたしは祖母と同じ部屋で毎晩寝るようにしています.
そこで,祖母は毎晩のように寝言で暴言や唸り声,叫び声を上げているんです.
日本語ではないヒンドゥー語?的な言語で暴言や叫び声を上げ続けているので,わたしはどうしても夜に目を覚ましてしまいます.声が大きすぎるんです.
「これは流石になにか原因があるのでは?」
と思い,病院に行って相談したところ「認知症の初期の疑いと,日々のストレスが大きい」ことが原因かもしれないとのことでした.
確かに,祖母は全く外に出ない内向的なタイプの人間で,さらに週3日の腎臓透析で日々ストレスは溜まりやすい環境にいます.
なので私たち周りの家族の人間が,祖母のために積極的に話しかけたりして,ストレス緩和に努めるようにしなければいけないと思いました.
日記を書かせはじめてからは,通常よりは寝言で暴言を吐く頻度が下がったような感じがしました.みなさんも一度試してみてる価値はあると思います.
4. 寝言で暴言を吐きはじめたら?:まとめ
寝言で暴言を吐きはじめた3つの原因は
- 日常生活でストレスを過度に抱えている(7~8割)
- 睡眠障害の可能性(1~2割)
- うつ病・認知症の可能性(1~2割)
- 不安や悩み事を紙に書き出し、引き出しへしまう
- 5分でもいいから日常に瞑想をとり入れてみる
- 「ストレス=自分を成長させる」にイメージを変える
- 寝る前にリラックスできる音楽を聴く
- 日中に適度な運動をとり入れる
コメントを残す