最近の研究では木のぼりをするだけでもストレス解消になるという報告が続々発表されています。
こんな人向けの記事
- ストレス解消がしたい。
- 木登りがメンタルに及ぼす効果が知りたい。
- 木登りをはじめようとしている。
木登りと似たようなスポーツ「ボルダリング」の施設に行くのがめんどうな人は、木登りをしてストレス発散や体のトレーニングを習慣にしてみてはどうでしょうか?
まずは、海外の研究でわかった木登りが及ぼすメンタルへの効果について詳しいくみていきましょう!
もくじ
木のぼりがメンタルへ及ぼす効果ってなに?
2015年にノースカロライナ大学がおもしろい研究をしました。
18~59歳の人たちを集めて次の2つのグループに分けました。
- グループ①:5分間木登りをさせたグループ
- グループ②:なにもしなかったグループ
2時間後に2つのグループの心拍数やメンタル状況を検査したところ驚きの結果が。
木登りをしたグループ①の方がなにもしなかったグループ②よりもストレスレベルが下がり、ワーキングメモリの機能も向上したのです。
たった5分間の木登りでメンタルへの効果が出るのは行動療法では稀な現象だと言います。
コラム:ワーキングメモリとは?
ワーキングメモリとは短期記憶能力のことで、短時間で情報を処理したり、頭の回転を速くするためには欠かせません。
たんにテストの成績がよくなるだけでなく、集中力やセルフコントロール能力の維持など人生のあらゆる面に影響を及ぼすことがわかっています。
ワーキングメモリが向上すると、前頭前野質という部位が活性化することが分かっています。
より多くの情報を論理的に把握できることによって、結果として心に余裕が生まれます。
これが原因となって、ストレスのレベルが抑えられるというわけですね。
ワーキングメモリトレーニング
ワーキングメモリを向上させるには木登りだけではありません。
以下の2つの条件を満たせば、木登りでなくても同じ効果を得られます。
- 状況の変化が予測しにくい
- 自分の動きを意識的に変えなければいけない
たとえば「バランスボール運動」や「平均台運動」でも木登りと同じ効果を得られるというわけです。
なぜ木のぼりがストレス解消になるの?
木登りやボルダリングは「1つ1つの動作に意識を集中させなければ落下してしまう」という恐怖によって、非常に集中した状態になります。
これは『瞑想』とほぼ同じことをやっているんですね。
人間は意識を最大限に1点「今、ここ」に集中させると、ストレスレベルが下がることが分かっています。
今、ここに集中させるスポーツならばなんでもOKです。
「サーフィン」「スキューバーダイビング」などのエクストリームスポーツも瞑想に近い心理状態になるようです。
近くの公園や山で木のぼりをしてみよう
近くの公園で人目が気になる人は、友達と一緒に山など人気の少ない場所で木登りをしてみてはどうでしょうか?
木登りは自然と触れ合うこともできるので、ストレス対策にはもってこいの運動・スポーツになります。
ワーキングメモリが高まるので頭も良くなるということで、木登りは一石二鳥の運動なんですね。
そんな人は「ボルダリング専門のジム」が最近ぽつぽつと新しく増えてきたようなので、正式にジムに加入してみてはどうでしょうか?
筋トレとは違って、ストレス解消&ワーキングメモリUPの運動なので、やってみる価値は大いにあると思いますよ!
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