このような悩みにお答えします。
✓目次<本記事の内容>
- 通勤電車での睡眠の効果は?なぜ眠くなる?
- 電車の揺れは1/f揺らぎと呼ばれる
- 意図的に1/f揺らぎを作っても眠たくはならない
- 通勤電車での細切れ睡眠では良質な睡眠は確保できない
- 「電車で眠るから大丈夫」の習慣は今日からやめよう
本記事では、通勤電車での睡眠の質について、なぜ電車内では寝付きやすいのかという疑問について詳しく説明しています。
毎日仕事の行き帰りで電車内で睡眠をとっている方、ぜひ参考にしてくださいね。
もくじ
通勤電車での睡眠の効果は?なぜ眠くなる?
結論から言います。
「通勤電車での睡眠の効果は、通常通り布団に入って寝る睡眠よりも質の悪い睡眠になっています。」
いわゆる「仮眠」程度の睡眠になるということです。
もちろん仮眠は仕事のパフォーマンスを上げる上でものすごく重要な働きをしてくれます。
なので「電車内で寝ないよりかはマシ(better than nothing)」です。
しかし、「睡眠時間を6時間は確保したいから家で4時間寝て、通勤電車で2時間寝よーっと」という考えはやめてください。
なぜなら「細切れ睡眠になってしまう」からです。
この「細切れ睡眠」と「なぜ電車内は眠くなりやすいのか」を以下で詳しく説明していきます。
もっと詳しく知りたい方は参考にしてください。
電車の揺れは1/f揺らぎと呼ばれる
電車内での「ガタゴトン。。ガタゴトン。。」といった揺れは「1/f揺らぎ」と呼ばれる揺らぎとなっています。
人はこの1/f揺らぎを身体に感じるとリラックス効果を得ることが分かっています。
なぜなら「人の心拍や呼吸、α波やノンレム睡眠時の脳波も1/f揺らぎを示すから」なのです。
人間というのはもともと1/f揺らぎを身体に備えているということですね。だから電車の1/f揺らぎを感じると、自然と脳が眠たくなるという訳です。
1/f揺らぎは電車の揺れだけでなく
- ゆりかごの揺れ
- 小鳥のさえずり
- 波の音
- 炎の揺れ
などが挙げられます。揺れだけでなく「音」も1/f揺らぎを持っているとされています。
このことについては以下で説明します。
意図的に1/f揺らぎを作っても眠たくはならない
残念ながら、自分の身体から意図的に1/f揺らぎを実現できたとしても眠気を感じることはできません。
なぜなら貧乏ゆすりといった身体を能動的に動かす時点で「脳がリズムを作ろうとフル活動している」からです。
脳を使って能動的にリズムを生み出している時点で心地よい眠りは実現できません。
かわいい羊さんそういうことです。
受動的(パッシブ)に1/f揺らぎを感じることで心地よい眠りにつく可能性が上がります。
電車の揺れもそうですし、炎の揺れを見続けたり、波の音を聴き続けたり、小鳥のさえずりを聴いたりすることでリラックス効果を得られ、眠りにつきやすいことがわかっています。
最近ではYouTubeやアプリで雨の音や波の音などのBGMが無料で聴ける環境です。
1/f揺らぎを受動的に感じることが簡単になっているので、試してみるのもありなのではないでしょうか?
通勤電車での細切れ睡眠では良質な睡眠は確保できない
話を通勤電車の睡眠に戻します。
通勤電車での睡眠は仮眠の効果は得られますが、「質の良い睡眠は確保できない」ことは頭の中に入れておいて下さい。
理由を説明します。
例えば、「行きの電車で1時間、帰りの電車で1時間を3日続けて合計6時間の睡眠」と「家の布団で6時間連続でとった睡眠」を比べたとします。
前者の睡眠は「細切れ睡眠」と呼ばれ、連続で6時間とった睡眠と比べるとかなり睡眠の質が悪いことが分かっています。
なぜなら「睡眠サイクルをうまく回せないから」です。
睡眠サイクルとは、寝ている間にレム睡眠とノンレム睡眠が交互に現れるサイクルのことです。
細切れ睡眠をしてしまうとこの睡眠サイクルが正常に現れなくなり、ノンレム睡眠だけを確保する睡眠スタイルになってしまいます。
つまり、電車内での細切れ睡眠ではレム睡眠の確保がほとんどできないということです。
レム睡眠というのは、ノンレム睡眠で整理された情報を統合するという大きな役割をしています。このレム睡眠が失われると記憶力の低下などが懸念されています。(特に年齢の低い子供はレム睡眠が欠かせません)
まとめると、「20分程度の仮眠ならば問題ありませんが、日ごろの睡眠不足を通勤電車でがっつり補おうとすることはやめてください」ということです。
こういった生活習慣を続けている人は、今日からやめてしっかりと家のお布団で連続した睡眠時間を確保するように心がけてくださいね。
「電車で眠るから大丈夫」の習慣は今日からやめよう
上で説明してきたように、電車内での睡眠はレム睡眠が失われるので良質な睡眠の確保は不可能に近いのです。
電車での細切れ睡眠と、自宅での連続した睡眠との睡眠の違いをしっかり理解した上で明日からの生活を見直してみましょう。
自宅でたくさん睡眠をとっているにも関わらず、電車内で眠ってしまう。という方は睡眠の質に問題がある可能性があります。
↓の記事に、今日からできる睡眠の質を上げる簡単な方法を紹介しています。気になる方はぜひ参考にしてください。
今回はこれで以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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