こういった悩みにお答えします。
記憶力をアップする睡眠方法の前に,脳と記憶と睡眠について説明させてください.
もくじ
1. 睡眠をとらなければ記憶を定着させることはできない
結論から言います。
「睡眠をとらなければ記憶を定着させることはできません」
みなさんの中には、新しい知識を覚えたり、受験生で勉強に忙しい人たちは「睡眠時間を削ってでも新しい知識を詰め込んだ方がたくさん覚えられるはず!量が全てを解決するんだ!寝てる時間なんて惜しいくらいだ!」と思っている方々が少なからずいらっしゃると思います。
しかし、これでは記憶を定着させるには逆に非効率です。
睡眠と記憶の定着には、切っても切れない深い関係があることが分かっています。
以下では、睡眠が記憶を定着させる詳しいメカニズムと、どのような睡眠をとれば記憶を定着させやすいのか、その方法を解説しています。
ぜひ参考にしてください。
2. 起きているときの記憶できる限界の量は決まっている
起きているときに新しい知識を記憶する脳の場所に「海馬」という場所が存在します。
この海馬は記憶できる限界の量が決まっており、簡単言うならパソコンに挿して使うUSBメモリのようなものです。
起きている間の短期的な記憶は、このUSBメモリに保存されることになります。
USBメモリというのは保存できる限界の量が決まっていますよね?同じように海馬も記憶を保存できる量が決まっています。
よって、起きている間にいくらでも新しい情報を記憶できるという訳ではないのです。
では、たくさんの新しい情報を記憶するためにはどうすればいいのでしょうか?
3. 眠ることで大脳新皮質に記憶が保存される
新しい記憶をたくさん定着させるためには「海馬というUSBメモリ」だけでなく「ハードディスクという大脳新皮質」がなくてはならない存在になっています。
USBメモリに蓄えられた新しい情報を大脳新皮質というハードディスクの中に転送しなければならないのです。
USBメモリに蓄えられていた情報がハードディスクに転送されることによって、ハードディスク(大脳新皮質)の中に長期的に記憶を保存できるようになります。
そうするとUSBメモリに蓄えられていた情報が「空きの容量」になるので、起きているときにまた新しい情報をUSBメモリに保存できるようになるという訳です。
USBメモリからハードディスクへの記憶の転送は寝ている間に行われています。
こういった理由によって「ちゃんと寝ないと記憶を定着させることはできないよ!」と言われるようになったんですね。
4. 眠り始めの90分の質を高めることで、記憶力がアップする
実はそれがあるんです。
USBメモリ(海馬)からハードディスク(大脳新皮質)に記憶が転送される睡眠の時間帯というのは主に「ノンレム睡眠(深い眠り)」のときに行われいることがドイツの研究で分かっています。
ノンレム睡眠というのは90分サイクルで表れますが、その中でも眠り始めの90分が最も重要なノンレム睡眠の時間帯と言われています。
この眠り始めの90分間のノンレム睡眠の質をいかに高めるかによって、より記憶力がアップするかどうかが決定するのです。
では、眠り始めの90分の質を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
それについては↓の記事に詳しく書いています。
この眠り始めの90分の質高めれば記憶力アップだけでなく、「成長ホルモンが多く分泌される、代謝が良くなる、皮膚の保湿力アップ、アンチエイジングなど」身体にとってプラスになることばかりです。
睡眠は人生の3分の1を占めるとよく耳にしますよね?
筆者としては、この人生の3分の1も占める睡眠をなおざりにしてる人が多すぎる印象があります。
人生全体を豊かにするというのは、この睡眠をおろそかにしては到底成しえないことなのです。
今日から質の良い睡眠から実践して、人生を少しずつ豊かにしていきましょうね。
今回はこれで以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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