このような悩みにお答えします。
本記事では、トラウマと夢の意外な関係について詳しく説明しています。
今でもずっと嫌なトラウマを抱えている人は克服できるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
トラウマは「夢を見る」ことで克服される
シカゴにあるラッシュ大学のカーライト博士が以下のような研究をしました。
すると、驚きの結果が分かったのです。
「トラウマになるような衝撃的な体験をした直後に、その体験をしたほぼ同じ内容の夢を見た人たちだけが、その後の抑うつ状態を脱した。」という結果でした。
抑うつ状態を脱したということは、「トラウマをフラッシュバックして恐怖、不安の感情になることがほとんどなくなった」ということです。
これは言い換えると「夢を見たことでトラウマを克服した」と言えます。
ではなぜ、同じ内容の夢を見ることでトラウマを克服できたのでしょうか?
「レム睡眠」が悲しみや怒りの感情をはぎ取る
キーワードは「レム睡眠」です。
人は眠っている間に、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
そして、「レム睡眠の時だけネガティブな記憶にまつわる激しい感情を和らげることができる」と分かったのです。
レム睡眠の機能はこれだけではありません。
「トラウマで体験した悲しみや苦しみ、怒りといった感情だけをはぎ取り、記憶だけを保存する」と言った驚くべき機能を発揮してくれることが分かりました。
「レム睡眠の時に、トラウマと同じ内容の夢を見る」これがトラウマを克服する方法だったのです。
これには解決策があります。
ストレスホルモンを取り除くことで質の高いレム睡眠を取り戻す
トラウマになった内容の夢を何度見たり、克服できないという方(PTSD)は「質の低いレム睡眠」をとっている可能性があります。
レム睡眠の質が低いことにより、正常な夢を見ることができなくなっていることからトラウマをいつまで経っても解消することができないということです。
質の低いレム睡眠の原因は、脳に溜まっている「ノルアドレナリンと呼ばれるストレスホルモン」が原因になっていると分かっています。
つまり、この脳内に溜まったノルアドレナリンを取り除くことができれば良質なレム睡眠を確保することができるというわけです。
良質なレム睡眠を確保することができれば、トラウマと似たような夢をきちんと見ることができ、その夢を見ることでトラウマを克服することができるのです。(へーって感じですよね。)
PTSDやアルツハイマー病に効くとされている「プラゾシン」がこのノルアドレナリンを減少させる働きがあると最近の研究で分かっていました。
しかしこの「プラゾシン」が全ての睡眠障害やトラウマを解消する手段でなかったり、副作用が働いたりなど、現段階は研究中だそうです。
しかし、いずれはトラウマや睡眠障害を解消してくれる画期的な新薬が開発されるはずです。
今私たちにできることと言えば、薬に頼らずに「良質な睡眠をとることでトラウマを克服する」ということです。
↓の記事に睡眠の質を上げる今日からできる簡単な方法を説明しています。気になる方がぜひ参考にしてください。
今回はこれで以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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