このような悩みにお答えします。
最近では、任天堂スイッチやPS4、スマホのアプリゲームが急激に増えてきたことによって、子どもが毎晩のようにゲームをしている環境が必然的に出来上がっています。
特に、スマホゲームなんかは寝室に入ってからも、ベッドの中でコソコソ隠れて簡単にできちゃいます。
今の時代は、昔の昭和以前の時代よりもゲームが生活に密接に結びついてしまっています。その分、子どもはより多くの時間をゲームに注いでしまっているわけです。当然、睡眠時間も削れてしまっている状況です。
では、ゲームのやりすぎて睡眠に与える悪影響ってなんだと思いますか?
この悪影響を知らないで子どもを放置してしまうと、後々とり返しのつかないことになってしまう可能性があります。
本記事では、ゲームのやりすぎで睡眠に与える悪影響について詳しく丁寧に解説していますのでぜひ参考にして、これを機に子どもとゲームについて相談してみることをオススメします。
もくじ
1. 睡眠時間を削ってまでゲームをするのはなぜ?
そもそも、なぜ子どもたちは睡眠時間を大きく削ってまでゲームをするのでしょうか?今回はその原因3つ紹介します。
①ゲームのオンライン化
昭和の時代と違って、今の平成~令和時代のゲームというのはオンライン化し、世界中の人たちと対戦・協力してゲームができる時代にあることを理解しましょう。
時代は大きく変わっています。
外に一歩も出らずともオンラインでゲームができてしまうのです。つまり、一日中友達の家でゲームをしているような感覚なんですね。
ゲームが睡眠時間を削ってまでゲームをしてしまう原因の1つです。
②ゲーム内でコミュニケーションがとれる
今の時代は、ゲーム内でチャットやボイスチャットでコミュニケーションを取りながらゲームをすることができます。
これに子どもは大きな刺激を感じて、毎晩睡眠時間を削ってまでゲーム三昧というわけです。
③手軽にゲームを起動できる
スマホゲームなんかは特に、画面のホームボタンを押すだけで手軽にゲームを起動させることができます。
任天堂スイッチなども、持ち運びできるようにコンパクトに作られているため、寝室のベッドなどにはもってこいのゲーム形態です。
暇ができたらすぐにゲームができてしまう。このゲームを起動できる手軽さも、ゲームをやりすぎて睡眠を疎かにしてしまう原因の1つとなっています。
2. ゲームのやりすぎは睡眠にどんな影響を与える?
次に、ゲームのやりすぎによって睡眠にどのような影響を与えてしまうのか?について詳しく解説していきます。
基本的に、夜遅くまでゲームをしてしまうのは、子どもの睡眠や健康にとって悪影響を与えしまいます。
これを念頭に置いて、ゲームの睡眠への影響について解説していきます。
ゲームのやりすぎは睡眠障害を招く
ゲームのやりすぎによって睡眠障害を招いてしまう可能性がある、ということが研究で分かっています。具体的なゲームが睡眠障害を招く例を説明します。
不眠症
夜のゲームのやりすぎによって、睡眠障害の一種である不眠症になる可能性があります。
原因はゲーム画面から発せられるブルーライト。
ブルーライトには脳内の神経伝達物質であるセロトニンを多く分泌させる効果があり、脳が興奮して交感神経が優位にはたらいてしまいます。
夜、寝る前であれば通常、副交感神経が優位にはたらくはずですが、ゲームやスマホからの画面からブルーライトによってそれが阻害されてしまうです。
さらにブルーライトだけにとどまらず、ゲームには多くの情報を処理したり、目の前の敵を倒したりすることで脳からドーパミンと呼ばれる快楽ホルモンが分泌されます。
夜、寝る前にセロトニンやドーパミンを出してしまうと、良質な睡眠を阻害してしまうことは明らかです。
子どもが「なかなか寝付けない!」という場合は、睡眠障害の不眠症である可能性を考える必要があります。
過眠症
過眠症とは、日中に過剰な眠気のため日常生活に支障をきたす状態のことを言います。
ゲームのやりすぎによって睡眠時間を大きく削ってしまうと、睡眠不足のために過眠症になってしまう場合があります。
以下のような症状が頻繁に起こっているなら、過眠症の疑いがあります。
- 昼食後以外に、強い眠気を感じる
- 重要な会議中や歩行中にも眠気を感じる
- 金縛り
昼食後の眠気に関しては、満腹になった直後にオレキシンというホルモンが分泌されるので、これは万人に共通する眠気なので気にする必要はありません。
過眠症の疑いがある人は、日中にどの時間帯も頻繁に眠気を感じてしまう場合です。
この症状が2週間前後続くようであれば、周期性傾眠症またはクライネ・レビン症候群と呼ばれる睡眠障害の可能性も考えられます。
概日リズム睡眠障害
概日リズム睡眠障害とは、睡眠の質・量には問題なく、眠る時間や起床する時間が一定でないために日常生活に支障をきたす症状のことを言います。
人間には体内時計をというものが存在し、それは眠る時間と起きる時間によって一定に保たれています。
寝る前にゲームを長時間やりすぎてしまうと、入眠時間と起床時間にずれが生じてしまい、体内時計が狂ってしまう原因になってしまうのです。
3. ゲームをやりすぎて睡眠に影響を与えないための対策
ゲームやりすぎることによって睡眠不足になり睡眠障害を招く恐れがあることは説明した通りです。
では次に、ゲームをやりすぎて睡眠に影響を与えないためにはどんな対策をすればよいのか?について筆者なりの対策を考えてみました。
①家族間でルールを決める
ゲームは依存になりやすいので、大人であれば自分で抑制できるかもしれませんが、子どもであればルールを決めなければ夜になってもゲームをずっとやり続けてしまうでしょう。
そこで家族間でルールを決めることをオススメします。具体的なルールは以下のような感じです。
- ゲームは1日2時間まで。
- ゲームは土日だけ。
- ゲームをやるときはリビングでやること。
- 宿題を終わらせたらゲームを2時間できる。
特に、「何かを達成したご褒美にゲームをやらせる」という方法が最も効果的です。子どもの努力次第でゲームができるのですから、子どもはやる気になって勉強もゲームも両立できるようになっていきます。
ルールは大きな紙に子どもに書かせてください。子ども自身に書かせることがポイントになります。そしてその紙はどこでも見えるように壁に貼っておきましょう。(心理学のパブリックコミットメントを応用した方法です)
もちろん、子どもだけでなく大人でも「ルールを紙に書く」方法は有効です。メモ帳などに書き記しておきましょう。
②ゲーム機はリビングに置く
親が子どものゲーム時間を把握するためには、ゲーム機をリビングに置いておくことも有効な方法でしょう。
特に夜のゲームは睡眠に悪影響なので、親御さんは子どものゲーム管理をしっかりとしてあげることが大事です。
③ゲームは睡眠に悪い!睡眠障害になるかも!と警告しておく
ゲームで睡眠時間が削られることによる、健康面での悪影響を子どもにも理解させておくことも大事です。
ゲームをやり過ぎると睡眠不足や睡眠障害により「集中力が低下する」「成績が落ちる」「日中のパフォーマンスが落ちる」ということを親と子どもでしっかりと共通認識させておきましょう。
ゲームによる睡眠不足は健康に悪い。ということを理解させておくだけでも意識的にゲームする時間を減らしてくれる可能性があります。
④ゲーム以外にやりたい趣味を見つける
大人の方であれば、ゲーム以外にやりたい趣味を見つけてみることも重要です。
スマホやゲームの画面を見ずに済むような趣味を見つけてみましょう。
わたしの場合は、ビジネス書を読むことや運動(ウォーキング)などを趣味にすることができたので、夜眠る前にスマホを触ることが全くなくなりました。
単純に「寝室にはスマホは持ち込まない」とルールを決めるだけでも、夜はスマホゲームをせずとも眠ることができます。オススメの方法です。
4. ゲームそのものが悪という訳ではない
ゲームは睡眠に悪影響を及ぼす、睡眠障害になる可能性があると説明してきましたが、ゲームそのものが悪の元凶であるという訳でないということを理解してください。
ゲーム自体にはいろんなメリットがあります。たとえば
- 集中力が上がる
- 状況判断能力が上がる
- 記憶力・注意力が上がる
ここで問題にしているのは「夜、ゲームをやり過ぎるて睡眠不足になってしまう」ということで、ゲームそのものが悪という訳ではないということです。
つまり、ゲームの使い方によっては子どもにとってプラスに働く可能性も秘めているということです。
ゲームする時間帯や総時間のルールをきちんと決めることで、勉強と睡眠、ゲームをうまく両立させることができるのではないでしょうか?
5. ゲームのやりすぎは睡眠に悪影響を与える!睡眠障害になる可能性も?まとめ
ゲームの睡眠への影響が分かった今、あなたはゲームとの向き合い方を変えていきましょう。
特に夜中に遅くまでゲームするのは危険です。あなたの健康面から考えるとデメリットしかありません。
ゲームをやるとするなら「きちんと時間を決める」「時間帯はなるべく日中で」という風にルールを家族間で決めておきましょう!
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