このような悩みにお答えします。
本記事では、中年から老年方へ向けた睡眠の質の低下について詳しく説明しています。
「最近眠りが浅くなってきて身体の健康が心配だな」と不安に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
1. 中年期の人は眠りが浅くなり病気やうつ病のリスクが増える
「中年(40~50代)になってくると、ノンレム睡眠(深い睡眠)の質が下がって眠りが浅くなります。」
ノンレム睡眠の質が下がるのもそうなんですが、ノンレム睡眠の「量」自体も減ってくることが分かっています。
40代の半ばから終わりにかけて、どのくらいノンレム睡眠の量が減っているのかというと、10代のころと比べて大体60%~70%減っているということが科学的に証明されています。
その人の健康状態や環境によってもちろん個人差が生じますが、40歳を過ぎた辺りから人間というのはみんな眠りが浅くなるということです。
「あたしだけストレスをたくさん抱え込んでるから眠りが浅いんだ・・・。」
と心配にならなくても大丈夫です。中年期の方のほとんどが眠りの浅い睡眠をとっているのです。
では次に、この眠りの浅い睡眠、レム睡眠が多いことで何が問題になってくるのでしょうか?
①こま切れ睡眠になる
浅い眠りによって「かすかな物音や服用している薬や病気」の関係で夜中にすぐ目を覚ましやすくなります。
特に夜中に目を覚ましてしまう原因として挙げられるのが歳を重ねるごとに「膀胱が弱くなるから」です。
膀胱が弱くなると、すぐにトイレに行きたくなりますよね?
眠りが浅くなっていることで、ちょっとした尿意でも目を覚ましてしまうのです。
この「眠っているのに途中で起きてしまう」ことをこま切れ睡眠と言います。
こま切れ睡眠が増えてくることで私たちに何の悪影響が出てくるのでしょうか?
②睡眠の効率性が下がる
こま切れ睡眠が増えると「睡眠の効率性」が下がります。
「睡眠の効率性」とは寝床で横になっている時間の何%が実際に眠っているのか、ということです。
例えば、8時間寝床で横になり実際に寝ている時間も8時間なら睡眠の効率性は100%になります。しかし4時間しか寝ていないのなら、睡眠の効率性は50%になるということです。
健康的な10代の子どもであれば、睡眠の効率性は平均90%以上であるというデータが出ていますが40代の中年期を過ぎてくると徐々に睡眠の効率性は下がっていくのです(約70~85%)。
睡眠の効率性の低下は甘く見てはいけません。
数万人の中年期~老年期の方を対象にした調査を行ったところ、怖いデータが得られました。
「睡眠効率が低くなればなるほど、死亡率が高くなった」という結果が得られたのです。
他にも、「病気やうつ病、エネルギーや認知力の低下、物忘れ」などのリスクも上がっていると分かりました。
ここで1番問題なのが、この病気やうつ、認知力の低下に対して周りの人が誰も「眠りが浅くて質の悪い睡眠、こま切れ睡眠になっているからだ」と思い至らないことです。
原因が睡眠である可能性があるにも関わらず、健康診断をして食生活の問題だったりストレスの問題が原因だと決めつけてしまうケースが多いのです。
③こま切れ睡眠で、高齢者の場合は骨折する可能性ある
高齢者の場合、こま切れ睡眠には直接的な危険が潜んでいます。
それは真夜中、まっくらな環境で歩いてトイレに向かうことは転んで骨折する危険が出てきます。
また、さっきまで寝ていたのに急に立ち上がると頭から血が下がって立ちくらみが起こる場合があります。とくに高齢者は血圧のコントロールがうまく機能していので、立ちくらみの危険は大きいです。
もしも骨折をしてしまった場合、身体を動かすことが出来なくなるのでそのまま寝たきりになったり、最悪の場合死期を早めることになってしまいます。
2. 良質な睡眠を確保するためには
では、中年期から老年期の私たちができることとは何でしょうか?
それは「数少ないノンレム睡眠の質を上げること」に他なりません。
そのためには、夜寝る前に水分摂取を控え尿意を感じる回数を減らしたり、スマホの画面を見すぎないなどの方法がたくさんあります。
他にも↓の記事に睡眠の質を上げる簡単な方法をいくつか紹介しています。
今回はこれで以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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