このような悩みにお答えします。
- 悪夢を見ないようにするにはどうするの?
- 悪夢を見るってどういうこと?
- 病気の前兆だったりして心配
本記事の内容は「PRESIDENT:【大人の脳科学】頭が良くなる睡眠、バカになる睡眠」を参考に作成しています。
もくじ
悪夢が続く人は、ストレスまたはPTSDという障害の可能性が
悪夢が毎晩のように続いちゃう!という人は重度のストレスが原因によるPTSDという障害がある可能性があります。
大半の人は、「普段の生活上のストレスが原因で、悪夢を見る」というパターンが多いです。
この大半の人たちは、後で詳しく説明しますが「人に相談したり、話したり」することによって解決する場合が多いです。
そして、ごく少数の人が「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という障害になっている可能性があるということです。
このPTSDというのは、過去につらい体験をして今でもなかなか払拭することができずに突然フラッシュバックしたり、夢であたかも現実のようにつらい体験を思い出してしまうことを言います。
こういった悪夢を見続けるようでは、睡眠の質が悪くなり、さらにストレスを溜め込んでしまうという悪循環になってしまいます。
以下では悪夢について詳しく、さらにその解決方法まで詳しく説明しています。悪夢でお困りの方はぜひ参考にしてください。
悪夢を見やすい人の特徴は「不安度の高い人」
悪夢を見やすい人の特徴は不安度の高い人なんです。
不安度の高い人というのは、先が見えない将来に対して不安やプレッシャーを重く感じでしまう人のことを指します。
このような不安度の高い人は、「たとえ出世したり、子供が生まれたりなど、一般的には喜ばしい出来事でさえもその後の将来を案じてしまい、ストレスを溜め込んでしまうのです。」
筆者も同じような体験をしたことがあります。
筆者は学生のころ、サッカー部の副キャプテンをみんなの推薦で担わなければならなくなりました。筆者自身のサッカーの実力というのはとても上手なプレイとは言えませんでしたが、部員に憧れるようなプレイをしなければならないというプレッシャーに毎晩悩まされていました。
すると毎晩「自分が失敗してみんなに迷惑かけている」ような内容の悪夢を見てしまうんですね。
いくら嬉しい出来事が起こったとしても、「不安度の高い人」はストレスを溜め込み悪夢を見てしまうというわけです。
大半の人は、時間とともに自然と悪夢を見なくなる
「嫌なことは寝て忘れよう!」を薦める研究者の人もいれば、「寝ることによって嫌な思い出は定着しやすいから寝ないほうがいい!」という薦めている研究者もいます。
確かに、災害や犯罪の被害にあったときは直後に寝ない方が良いと言われています。「被害にあった当時は全く眠れなかった。」という事例がありますが、それはショッキングな出来事を覚えないようにするための、脳の防衛反応であるかもしれないとも言われています。
しかし、今の研究段階ではどちらかが正しいとははっきりとは分かっていないのが現状です。
いずれにせよ人は時間とともに自然と回復するものです。
とても嫌だった思い出が、ときが経つごとに記憶から消えていた、なんて経験は皆さんもあるのではないでしょうか。
しかし、ここで要注意なのはいつまで経っても同じ内容の悪夢を見てしまう人です。
時間が経っても、悪夢を見続ける人は要注意
いつまで経っても悪夢を見続けてしまう人は注意が必要です。
この症状は「PTSD」という障害の可能性があります。これは日常的に過度なストレスを受けている人に見られる障害です。
このPTSDの場合は、ストレスを過度に抱え込んでいることにより睡眠の質が極端に悪化し、日常生活に支障をきたしてしまう可能性があります。
毎日同じような内容の悪夢を見続けるような場合は、心療内科や精神科があるクリニックに通院することをおすすめします。
とは言っても、どんな人でも悪夢は見ます。たまに悪夢を見る、日中にそこまで気にならない場合であれば問題はありません。その程度の悪夢であれば「人に話すこと」によって悪夢を対処することができる場合が多いです。
悪夢は「人に話すこと」で見なくなる
人に話せば悩みの本質が見えてくる
悪夢への効果的な対処方法は見た夢の内容、あるいは現実で抱えている悩み事を人に話すことです。
なぜ人に話すことが悪夢への対処方法になるのでしょうか?
それは「人に話すことで悩み事を客観化することができ、ストレスの原因や悪夢を見た理由を分析することができる」からです。
人に話すことで、自分では思いもよらない解決方法が簡単に見つかるかもしれません。
その気持ちもよく分かります。そういった方は悪夢の内容を素直にそのまま相談してみるのもありです。案外、夢の話は気軽にできますし、夢の内容から現実の話題へシフトしていけば話しやすいかもしれませんね。
わたしもよく悪夢を見るので、母親にいつも悪夢の内容について相談しています。
「ゾンビに追いかけられた夢見てさ」「殺人鬼に殺されかけた夢をみて怖すぎた!」など話している内にだんだんと笑い話になってきて心が穏やかな気分になった経験があります。根本的な解決策にならなくとも、気持ちに余裕が出てくるのでオススメの方法です。
夢で見た恐怖に何度もさらされることで「脳が慣れる」
これは「エクスポージャー」という行動療法の技法です。
悪夢で見た恐怖から逃げるのではなく、きちんとその悪夢を思い出してそれに向き合うことで「脳が恐怖に慣れる」状態にまでもっていくのです。
例えば、怖かった思い出を人に話していくうちに、だんだんと恐怖が薄れていくような感覚を経験したことはありませんか?
家族、友人からサポートやアドバイスをもらって恐怖が薄れることも確かにありますが自分が恐怖をイメージしながら話していることによって脳が慣れ、緩和されていることもあります。
大半の人はこういった対処方法を試すことで悪夢の恐怖から脱出することができます。
そこまで深刻に考える必要はありません。
まずは、「家族、友人、恋人などに悩みを聞いてもらって様子を見て、それでも治らなければ専門の心療内科に相談する」と良いでしょう。
コメントを残す